
人気アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメを見て、その独創的でかっこいい主題歌に心を奪われた方は多いのではないでしょうか。
作品の世界観を色濃く反映した楽曲は、単なるアニソンという枠を超え、一つの音楽ジャンルとして確立されるほどのクオリティを誇ります。
カラオケでも非常に人気があり、イントロが流れただけで場が盛り上がる「神曲」ばかりです。
この記事では、第1部から第6部までの歴代オープニングテーマとエンディングテーマを網羅的に紹介します。
曲名や歌手名だけでなく、なぜその曲が採用されたのか、歌詞に込められた意味、そしてファンを驚愕させたアニメーションの演出についても詳しく解説します。
これを読めば、あなたが探している「あの曲」がすぐに見つかり、ジョジョの音楽の世界により深く浸ることができるでしょう。
ジョジョの奇妙な冒険 歴代主題歌(OP・ED)一覧リスト【完全版】
ここでは、アニメシリーズで使用された全オープニング曲とエンディング曲を一覧で紹介します。
各部(Season)ごとの雰囲気が楽曲にどのように反映されているか、変遷を辿るのも楽しみ方の一つです。
特定の部の曲をすぐに知りたい方は、以下の表を参考にしてください。
第1部〜第6部 アニメオープニングテーマ曲(OP)一覧
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」の歴代オープニングテーマは以下の通りです。神風動画などが手掛けた映像美とリンクした楽曲群です。
| 部(Season) | 曲名 | 歌手名(アーティスト) |
|---|---|---|
| 第1部 | ジョジョ〜その血の運命〜 | 富永TOMMY弘明さん |
| 第2部 | BLOODY STREAM | Codaさん |
| 第3部 | STAND PROUD | 橋本仁さん |
| 第3部 | ジョジョ その血の記憶〜END OF THE WORLD〜 | JO☆STARS〜TOMMY,Coda,JIN〜 |
| 第4部 | Crazy Noisy Bizarre Town | THE DUさん |
| 第4部 | chase | battaさん |
| 第4部 | Great Days | 青木カレンさん・ハセガワダイスケさん |
| 第5部 | Fighting Gold | Codaさん |
| 第5部 | 裏切り者のレクイエム | ハセガワダイスケさん |
| 第6部 | STONE OCEAN | ichigo from 岸田教団&THE 明星ロケッツさん |
| 第6部 | Heaven's falling down | sana (sajou no hana)さん |
第1部〜第6部 アニメエンディングテーマ曲(ED)一覧
アニメのエンディングテーマには、原作者の荒木飛呂彦さんが執筆当時に聴いていた洋楽や、作品の時代背景にマッチした名曲が採用されています。
| 部(Season) | 曲名 | アーティスト名 |
|---|---|---|
| 第1部・第2部 | ROUNDABOUT | Yes(イエス) |
| 第3部 | Walk Like an Egyptian | The Bangles(バングルス) |
| 第3部 | Last Train Home | Pat Metheny Group(パット・メセニー・グループ) |
| 第4部 | I WANT YOU | Savage Garden(サヴェージ・ガーデン) |
| 第5部 | Freek'n You | Jodeci(ジョデシィ) |
| 第5部 | Modern Crusaders | Enigma(エニグマ) |
| 第6部 | Distant Dreamer | Duffy(ダフィー) |
映画・OVA・ゲーム版のジョジョ主題歌一覧
テレビアニメ版以外にも、ジョジョの映像作品には隠れた名曲が存在します。
特に有名なのが、2007年に公開された劇場版アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」です。
この作品では、ヒップホップグループSOUL'd OUTさんの『VOODOO KINGDOM』が主題歌として使用されました。
ディオの視点から描かれた歌詞と重厚なラップは、ファンの間で伝説的な人気を誇ります。また、OVA版やゲーム版でも独自の世界観を持った楽曲が多数制作されており、ジョジョ音楽の奥深さを物語っています。
ジョジョの奇妙な冒険 オープニング曲の歌詞・歌手・詳細を部ごとに解説
ここからは、各部のオープニングテーマについて、歌手や楽曲の魅力、そして歌詞に隠されたメッセージを詳しく解説していきます。
第1部『ファントムブラッド』:その血の運命(富永TOMMY弘明)
記念すべき第1部のオープニングテーマは、富永TOMMY弘明さんが歌う『ジョジョ〜その血の運命〜』です。
この曲は、ジョースター家とディオの因縁の始まりを描いた第1部の物語を象徴する、まさに「原点にして頂点」の楽曲です。
楽曲の魅力と演出 昭和のアニメソングを彷彿とさせるような重厚なブラスサウンドと、富永TOMMY弘明さんの圧倒的な声量が特徴です。
サビの最後で「ジョジョ〜」と長く叫ぶフレーズは、一度聴いたら耳から離れない強烈なインパクトを持っています。
神風動画さんが制作したオープニング映像も話題となりました。
原作漫画のコマを3DCGとして配置し、それが動き出すような独特の演出は、「漫画がそのまま動いている」というジョジョアニメのコンセプトを決定づけました。
歌詞の深読み 歌詞には「二人の囚人」や「太陽の覆い」など、第1部のキーワードが散りばめられています。
これらはジョナサンとディオの奇妙な友情と対立、そして逃れられない運命(さだめ)を見事に表現しており、物語を知れば知るほど味わい深くなる一曲です。
ジョジョ~その血の運命
第2部『戦闘潮流』:BLOODY STREAM(Coda)がおしゃれでかっこいい理由
第2部のオープニングテーマ『BLOODY STREAM』は、Codaさんが歌唱を担当しています。
第1部の泥臭く重厚な雰囲気から一転して、都会的でスタイリッシュなアシッドジャズの要素を取り入れた楽曲となっています。
おしゃれでかっこいい理由 この曲の最大の特徴は、Codaさんのかすれたセクシーなハイトーンボイスと、きらびやかなトランペットやサックスの音色です。
激しいバトルを描きながらも、どこか余裕を感じさせる曲調は、第2部の主人公ジョセフ・ジョースターの「相手の裏をかく」軽妙で頭脳的な戦いぶりを見事に表現しています。
映像面でも、鮮やかな原色を使ったシルエットや幾何学模様を多用し、1930年代のアメリカを舞台にしたポップアートのような世界観を作り上げています。
おしゃれでありながら熱いこの曲は、ジョジョを知らない層にも広く支持される人気曲となり、オリコンチャートでも上位にランクインしました。
BLOODY STREAM
第3部『スターダストクルセイダース』:STAND PROUD・その血の記憶
第3部では、旅の行程に合わせて2つのオープニング曲が使用され、物語の進行と共に楽曲も進化していきました。
STAND PROUD(橋本仁) 前半の主題歌は、橋本仁さんが歌う『STAND PROUD』です。
主人公・空条承太郎の寡黙ながらも熱い闘志を表した正統派ハードロックです。
疾走感あふれるビートと歪んだギターサウンドが、スタンド使い達との連戦を盛り上げます。
「旅」の高揚感と、仲間との絆を感じさせる力強いナンバーです。
ジョジョ その血の記憶〜END OF THE WORLD〜(JO☆STARS) 後半のエジプト編で使用されたこの曲は、富永TOMMY弘明さん、Codaさん、橋本仁さんの歴代シンガー3人が集結したユニット「JO☆STARS」による豪華な楽曲です。
特筆すべきは、物語のクライマックスに向けた演出です。最終決戦に近づくにつれ、オープニング映像にDIOのスタンド「ザ・ワールド」による時間停止演出が追加されました。
音楽が一瞬止まり、承太郎だけが動くというギミックは、当時の視聴者を驚愕させ、SNS上で大きな祭りとなりました。
承太郎の「オラオララッシュ」とリンクする歌詞の構成も秀逸です。
ジョジョ その血の記憶~END OF THE WORLD~
第4部『ダイヤモンドは砕けない』:Crazy Noisy Bizarre Town・Great Daysほか
日本の杜王町を舞台にした第4部では、楽曲もこれまでの「冒険活劇」から「サスペンス&日常」へとシフトし、ポップで現代的な雰囲気に変化しました。
3つの異なる顔を持つ楽曲たち
- Crazy Noisy Bizarre Town (THE DU): 軽快なダンスナンバーで、杜王町の奇妙な住人たちと日常を描いています。明るい曲調の中に潜む「不気味さ」が魅力です。
- chase (batta): 雰囲気が一変し、ストレートな邦楽ロックバンドのサウンドへ。物語中盤、殺人鬼吉良吉影を追う焦燥感とシリアスさを表現しています。アコースティック版も評価が高い一曲です。
- Great Days (青木カレン・ハセガワダイスケ): 最終クールを飾る、希望に満ちた爽やかな曲調です。「ブレイクダウン」というフレーズが印象的です。
バイツァ・ダスト版の衝撃 第4部でもオープニングギミックが炸裂しました。
敵キャラクター吉良吉影の能力「バイツァ・ダスト(負けて死ぬ)」が発動した回では、オープニング映像全体が逆再生されるという前代未聞の演出が行われました。
曲も逆再生に合わせてアレンジされており、この特殊版オープニングを見るために何度も見返すファンが続出しました。
CRAZY NOISY BIZARRE TOWN
第5部『黄金の風』:Fighting Gold・裏切り者のレクイエム
イタリアのギャングの世界を描く第5部では、スタイリッシュかつ哀愁漂う楽曲が特徴です。
Fighting Gold(Coda) 前期オープニングでは、第2部で人気を博したCodaさんが再登板しました。
作・編曲は大御所・大森俊之さんが担当。ストリングスを用いたドラマチックなイントロと、Codaさんのハスキーで渋い歌声が、運命に抗うジョルノたちの「覚悟」を歌い上げます。
石像から鎖が解き放たれる映像美とのシンクロ率は圧巻です。
裏切り者のレクイエム(ハセガワダイスケ) 後期オープニングはハセガワダイスケさんが担当。
宗教音楽的な荘厳さと、激しいロックビートが融合した壮大な楽曲です。
ここでも伝統の「特殊演出」が入ります。
ボスであるディアボロの能力「キング・クリムゾン」が発動し、オープニング映像の時間が数秒間飛び、ディアボロが独白するという演出が追加されました。
さらに最終話付近では、ジョルノの能力「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」が発動し、その時間削除さえも無効化するという、アニメ史に残る演出合戦が繰り広げられました。
裏切り者のレクイエム
第6部『ストーンオーシャン』:STONE OCEAN・Heaven's falling down
シリーズ初の女性主人公・空条徐倫が活躍する第6部では、主題歌も女性ボーカルが起用され、新時代のジョジョを感じさせます。
STONE OCEAN(ichigo) 第1クールの『STONE OCEAN』は、ichigo from 岸田教団&THE 明星ロケッツさんが歌唱。
これまでの男性ボーカルの系譜を継ぐパワフルさを持ちつつ、女性ならではのしなやかさを兼ね備えたアップテンポなロックです。
過酷な刑務所から「自由」を求めて戦う徐倫の精神性が歌詞に込められています。
Heaven's falling down(sana) 物語の終焉を描く第2クール以降の楽曲です。
sajou no hanaのsanaさんが担当し、美しくも儚い歌声が、世界が一巡するという衝撃的な結末へ向かう物語を彩ります。
サビに向かって高まる高揚感は、絶望的な状況でも希望を捨てないジョースターの意志を感じさせます。
Heaven’s falling down
ジョジョのエンディング曲はなぜ洋楽?歴代EDの名曲解説
ジョジョの奇妙な冒険のアニメにおいて、オープニングと同じくらい注目されるのがエンディングテーマです。
ここでは、なぜ洋楽の名曲が使用されるのか、その背景と各曲の魅力について解説します。
荒木飛呂彦先生のルーツを感じるED曲の選定理由
ジョジョのエンディングに洋楽が採用される最大の理由は、原作者である荒木飛呂彦さんの強いこだわりにあります。
荒木先生はロック、プログレッシブ・ロック、R&Bなどの洋楽に造詣が深く、スタンド名やキャラクター名の多くも洋楽のアーティスト名や曲名に由来しています(例:キラークイーン、キング・クリムゾン、メタリカなど)。
アニメ化にあたり、荒木先生自身が「執筆当時に聴いていた曲」や「作品のイメージに合う曲」を提案・選定しています。
これにより、アニメの視聴者は原作者が漫画を描いていた時と同じ空気感を共有することができ、作品への没入感が一層深まるのです。
Roundabout(Yes)からDistant Dreamer(Duffy)までの軌跡
伝説の始まり:ROUNDABOUT 初代エンディングテーマであるYes(イエス)の『ROUNDABOUT』は、アニメ演出の金字塔となりました。
イントロの特徴的なアコースティックギターのフレーズが、本編が終わる直前のセリフに重なるように流れ出し、画面がセピア色に変わって「To Be Continued」の矢印が表示される……この一連の流れがあまりに完璧だったため、インターネット上で「To Be Continuedミーム」として世界的な流行となりました。
各部の名曲たち
- Walk Like an Egyptian (The Bangles): 第3部のエジプトへの旅路をそのままタイトルにしたような80年代の大ヒット曲。コミカルで軽快なリズムが、旅の道中の楽しさを表現しています。
- Last Train Home (Pat Metheny Group): 第3部後半で使用されたフュージョン曲。激しい戦いの後の静寂と哀愁を感じさせ、旅の終わりを予感させる名曲です。
- I WANT YOU (Savage Garden): 第4部のスタイリッシュな雰囲気にマッチした90年代ポップス。リズムに合わせてキャラクターが登場する映像がおしゃれです。
- Freek'n You (Jodeci) / Modern Crusaders (Enigma): 第5部のセクシーでギャングな雰囲気を表現するR&Bと、運命の重さを感じる楽曲。
特殊演出が話題になったエンディング回とは
基本的には洋楽が流れるエンディングですが、ファンを喜ばせるための「例外」も存在します。
第3部「スターダストクルセイダース」の第27話などでは、敵キャラクターであるオインゴとボインゴ、あるいはホル・ホースが歌う『アク役◇協奏曲』というキャラクターソングがエンディングとして放送されました。
本編のシリアスな展開とは対照的に、オインゴ役の保村真さん、ボインゴ役のくまいもとこさん、ホル・ホース役の木内秀信さんが、キャラクターの演技のままコミカルに歌い上げています。
映像も専用のものが作られ、この回だけの特別なサプライズとしてファンの間で語り草となっています。
ジョジョの曲で人気・かっこいいのはどれ?おすすめランキング
これからジョジョの曲を聴きたい方や、カラオケで歌いたい方のために、特におすすめの楽曲をランキング形式とシチュエーション別で紹介します。
ファンが選ぶ「ジョジョの奇妙な冒険」神曲ランキングTOP5
SNSでの反響、カラオケランキング、動画再生数などの傾向を総合的に分析すると、以下のような楽曲が特に「神曲」として支持されています。
- BLOODY STREAM (第2部 OP) おしゃれでかっこいいアシッドジャズの曲調が、アニソンという枠を超えて評価されています。普段アニメを見ない層からも「普通にかっこいい曲」として認知されており、ドライブ中のBGMとしても人気です。
- ジョジョ〜その血の運命〜 (第1部 OP) 「ジョジョ」といえばこの曲、というほどの知名度と熱量を持っています。イントロのファンファーレを聴くだけで血が沸き立つような高揚感があり、シリーズを象徴するアンセムとなっています。
- 裏切り者のレクイエム (第5部 OP) 第5部の人気と共に高く評価されている楽曲です。劇的な曲展開と、サビでの爆発的な盛り上がりが特徴。「絶望」と「希望」が入り混じった歌詞の世界観が、多くのファンの心を掴みました。
- Great Days (第4部 OP) 聴いているだけで前向きになれる明るさと、物語の完結に向けた感動が人気です。特に「バイツァ・ダスト版」の演出とセットで記憶に残っているファンが多く、第4部の仲間たちの絆を感じさせます。
- il vento d'oro (第5部 処刑用BGM) 主題歌ではありませんが、ジョルノが敵を倒す際に流れるこのBGMは外せません。サビのピアノフレーズ(ジョジョ・ピアノ)があまりにも有名で、TikTokやYouTubeで世界中で使用されています。
カラオケで盛り上がる!歌詞が熱いかっこいいジョジョソン
ジョジョの曲はカラオケでも最強の盛り上げツールになります。
- 一体感を出したいなら: 第1部OP『ジョジョ〜その血の運命〜』が鉄板です。冒頭のナレーションを真似したり、サビの「ジョジョー!」を全員で叫ぶことで、場が一気にヒートアップします。
- かっこよく歌い上げたいなら: 第3部OP『STAND PROUD』は疾走感があり、比較的歌いやすいメロディラインです。力強く歌うことで、承太郎のような男らしさをアピールできるでしょう。
- 上級者向け: Codaさんの『BLOODY STREAM』や『Fighting Gold』はキーが高く難易度が高いですが、歌いこなせればそのおしゃれでセクシーな雰囲気で周囲を魅了できます。
ジョジョの主題歌を聞くためのおすすめ音楽配信サービス
現在、ジョジョの奇妙な冒険の主題歌は、主要な音楽配信サービス(サブスクリプション)でほぼ全て解禁されています。
Spotify、Apple Music、Amazon Music、LINE MUSICなどで「ジョジョ」と検索すれば、歴代のオープニング曲やエンディング曲を集めた公式プレイリストがすぐに見つかります。 また、主題歌だけでなく、菅野祐悟さんや岩崎琢さんが手掛けたオリジナルサウンドトラック(OST)も配信されています。
劇中の名シーンを彩ったBGMや、処刑用BGM『il vento d'oro』を高音質で楽しむことができます。
アニメの世界観にどっぷりと浸りたい方は、ぜひこれらをチェックして、あなたのプレイリストに「黄金の精神」を加えてみてはいかがでしょうか。